低容量抗がん剤治療とは
副作用を極力抑えてQOL(生活の質)を維持
低容量抗がん剤治療とは、通常よりも少ない量の抗がん剤を使用することで、副作用を極力抑えて、QOL(生活の質)を保つ治療です。休薬期間なしに、一定ペースで繰り返し投与します。この治療では、「がんを攻撃する」のではなく、「がんを眠らせる」ことを目的としていることから、「休眠療法」ともいわれています。
放射線治療や免疫療法との併用も可能で、併用することでより高い効果が発揮できるものと考えられています。
低容量抗がん剤治療をおすすめする方
- 副作用が強いため、標準治療が続けられなかった方
- がん治療の副作用をできるだけ抑えたい方
- QOL(生活の質)を重視して、つらい治療を望まれない方
- 高齢などの理由で、標準治療が受けられない方
- 標準治療では効果が得られなかった方
- 標準治療を希望されない方
など
低容量抗がん剤で使用する抗がん剤の種類
プラチナ系製剤
CDDP(シスラプチン)は代表的な抗がん剤で、比較的多くのがん治療で用いられます。副作用の強い抗がん剤なので、患者様お一人おひとりに合った量を投与して、できる限り副作用を抑えながら、がんを攻撃するのではなく、眠らせることを目標に治療します。
PTX(パクリタキセル)
微小管阻害薬である「パクリタキセル」と「カルボプラチン」を使用する療法です。パクリタキセルとカルボプラチンは、白金原子を持っていることから「プラチナ製剤」と呼ばれ、腎障害などの副作用があることから、少量ずつ投与して、お体への負担を軽減します。
5FU
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